のりまきのランニング日記

登り坂、向い風好きなドMランナーです。あと2型糖尿病です。日々走りながら感じたことを書いていきます。

マスクランでランナーズハイ(みたいなもの?)を体験した話

最近、ランナーからのコロナ感染リスクが言われています。
走ると飛沫が飛ぶ距離が長くなるので、ランナーとのソーシャルディスタンスは10メートルも必要らしいです。
ノーベル賞の山中教授も、エチケットとしてランニング時のマスク着用を提唱されています。
息苦しくなるので正直気は進まないけど、高地トレーニングのようなものだと無理やり思い込み、アスリート気分でマスクをすることにしました。

走り出してしばらくは、マスクが口に貼り付いたりメガネが曇ったりしてとても不快な感じ。
すぐに剥ぎ取ってしまいたい欲求に駆られます。
でも音楽をガンガンにかけていたからか、多少の酸欠で麻痺したのか、徐々に気にならなくなりました。
そして呼吸音が遠くなったり近くなったり、走りのリズムと音楽のビートがシンクロしてきて、息苦しさもいつのまにか忘れてしまいました。

更に走ると、自分が自分じゃない様な不思議な感覚が押し寄せてきました。
自分の中にもうひとりの自分がいて、自分という乗り物を操縦しているイメージ。
あるいは幽体離脱で魂が抜け出て、上空から走る自分を眺めている感覚。
景色がとても綺麗に見えて、風がとても気持ち良い。
手足が勝手に動いて、100キロでも200キロでもこのまま走り続けられるような錯覚が起きました。
この無敵な感じはなんだろう。
気分が高揚して憑かれていた不安や閉塞感は消え失せ、走れることへの感謝の気持ちと幸福感で心が一杯になりました。

これが世に言うランナーズハイかは分からないけど、とても不思議な経験をしました。
気分が乗らなかったマスクランも、これからクセになりそう。
ランナーの皆さん、是非マスクをして走りましょう。