雨上がりラン
昨日は、久しぶりに昼まで雨
午後は、少し“まったり”してしまいステイホーム。
そのまま1日を終えてしまいそうな自分に鞭を打って、夕食後走りに出かけました。
まだ9時なのに、街は殆どのお店が臨時休業中で真っ暗
人や車の姿もあまりなく、夜中のような静けさです。
黒く湿ったアスファルトを走る足音だけがひたひたと響きます。
辺りは雨上がりの香りで包まれていました。
雨に打たれた街路樹と土埃、潮風が混ざり合った穏やかな良い匂いです。
澄んだ空気を、ひたすら吸って吐いて足を進めて行きました。
港に差し掛かると、水面に月や街灯が滲んでゆらゆらと映っていました。
でも港の向こうの大きなホテルは真っ暗。
本当なら全ての窓に明かりがついている時期なのに
今は闇に沈み、黒い輪郭だけがうっすら浮かんでいます。
再び明かりが戻ってくる日はいつになるのでしょうか。
お盆? 正月?
それとも永遠にこのまま?
僕は首を振り、音楽のボリュームを上げました。
大きく息を吸うとスピードを上げて、再び走りに集中しました。